会長挨拶

 第53回日本小児アレルギー学会を平成28年(2016年)10月8日(土曜日)~9日(日曜日) に、ベイシア文化ホール、前橋商工会議所会館にて開催させていただきます。
本学会の開催をお世話させていただくこと、大変光栄と存じますとともに、会員の皆様に心から感謝申し上げます。少しでも魅力のある学会にして行きたいと鋭意準備しております。
 本学会は小生を育てていただいた学会でもあり、当地前橋では昭和43年に本学会の前身である第4回小児アレルギー研究会を松村龍雄名誉教授が、平成12年に第37回本学会を森川昭廣名誉教授が会長をお務めになり、群馬大学として伝統を引き継ぐことが出来ましたこと非常に嬉しく思っております。第37回本学会は前橋市民文化会館で開催され、その際は、事務局長の徳山研一先生(現埼玉医科大学小児科教授)をサポートしつつ企画・準備をさせていただいたことを思い出します。
 その当時、小児気管支喘息治療・管理ガイドラインJPGL2000が出版され、それから15年以上たち、喘息治療が目覚ましく進歩し、喘息死ばかりでなく喘息発作増悪による入院や予定外受診も激減しています。喘息児のQOLは非常に高くなったことは確かですが、未だに小児喘息の真の病態は十分に解明された訳ではなく、発症予防に関しては発展途上にあります。
 小児アレルギー疾患に罹患した子どもたちのトータルケアを実現するためには、小児アレルギーを専門とする医師だけでなく、プライマリーケアを担う医師やコメディアカル、行政、教育現場など複数の視点で捉える必要があります。未来の子どもたちのために、更なるQOLの改善や発症予防、寛解・治癒を目指そうという思いを込めて、本学会のテーマを「未来への治療の展望」といたしました。そんな思いもあって少々欲張った企画を計画しております。
 特別プログラムについては、食物アレルギーガイドライン診療ガイドライン2016改訂版が出版されるのに併せて、シンポジウムを企画し詳細なご解説を頂く予定です。また、特別講演や教育講演では、基礎・臨床において最先端の研究をしている国内外の先生方に最新の話題について講演をお願いすることにしています。Pro Con、エデュケーター企画、ハンズオンセミナー、I-PAS (International Pediatric Allergy Symposia)も準備しています。一方、学術集会の原点である一般演題を重視し、演者と参加者が徹底的に議論できるように、特別企画とは時間的に重ならないようなプログラムに配置する予定にしております。
 本学会は、学会終了の翌日が休日になるようにアレンジしました。学会終了後に、伊香保温泉や榛名山、赤城山を周遊されるのはいかがでしょうか。群馬県は日本で最も日照時間が長く、真夏の最高気温を競っております。ちょうど開催の時期は良い天候が続くと期待しております。ぜひ多くの方々に、今からご計画を立てていただき、参加されることを念願しております。

平成28年3月吉日
第53回日本小児アレルギー学会
会長 荒川 浩一
群馬大学大学院医学系研究科小児科学
事務局長 滝沢 琢己


事 務 局:群馬大学大学院医学系研究科小児科学 《事務局長》滝沢 琢己
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